・・・の前に、工事です!
というのも、Vi-codeの外壁はスチール製で深めの凹凸があり、ペンキと筆を使うCandyの制作方法ではかなり描きにくいことが判明。そこで壁画を描くための壁面を新たに設置することになりました。
梅雨真っ只中ということもあって、Candyの来日ぎりぎりの工事でしたが無事完成!支持体の色は高架下の雰囲気に合わせて、またどの色とも馴染みやすいグレーを選びました。
日本でもどこか描ける場所はないですか?というCandyのリクエストに、Vi-codeの壁画制作を提案したのがきっかけでした。
・・・の前に、工事です!
というのも、Vi-codeの外壁はスチール製で深めの凹凸があり、ペンキと筆を使うCandyの制作方法ではかなり描きにくいことが判明。そこで壁画を描くための壁面を新たに設置することになりました。
梅雨真っ只中ということもあって、Candyの来日ぎりぎりの工事でしたが無事完成!支持体の色は高架下の雰囲気に合わせて、またどの色とも馴染みやすいグレーを選びました。
壁画制作日の7/10は幸運にも梅雨の晴れ間となり天気には恵まれましたが、午前中から気温がぐんぐん上昇、湿気も多く屋外での作業は少し大変でした。台湾に比べたら全然マシですよ!というCandy、休憩を入れつつ制作を進めます。
描き始めは、イメージを膨らませて・・・
まずは、白のスプレーを使って下書きからはじめます。絵の構想・構成はCandyの頭の中にしかありませんから、一体どんな作品になるのか全く予測不能・・・
制作には水性のペンキを使います。Candyは台湾でも日本製のペンキを使っているとのこと。
色が少しずつ加わってくると、人らしきシルエットが見えるようになってきました。
人の群像の上に、ぽつんとひとつの四角形が描かれました。「何?何?」と取り巻くギャラリーからも不思議そうな声が・・・
このとき、ART COCKTAILで開催中だった個展のオープニングイベントでお披露目したライブペイントに続き、HITOARIKIの映像チームが密着取材。
後日、Candyが中津の街を歩く風景も撮影して、どんなコンテンツが完成するのか楽しみです!
黒の輪郭線が入ると、制作も佳境。時計を早回しするように、どんどん完成に向かって進んでいきます。
ストリートアートやグラフィティというと、高さや足場の悪さをものともせず、街のあらゆるところに描かれている印象があります。ストリートアーティストであるCandyも慣れた作業・・・と思いきや、本当は高いところは少し苦手らしいです(笑)
四角い物体はどうやら窓のようですね・・・
夕方18時過ぎ、ついに壁画が完成です。Candy、お疲れさまでした!
作品のコンセプトを質問したところ、「巨人(giants)」や「出口(wayout/exit)」というキーワードが出てきたもののあまりこだわりはないようで、この絵に出会った人たちが、それぞれの感性で何かを感じ取ってくれれば・・・ということでした。
壁画完成後、壁面のサンプル材料に、代名詞とも言えるキャラクター〝さつまいもマン〟を描くCandy。このプレートは、Vi-codeのバーカウンター近くに飾られていますので、壁画と合わせてぜひチェックしてみてください。
Candy Bird氏は、この後一旦台湾に帰国され、今また日本に滞在中です。ヨコハマトリエンナーレの関連イベント「黄金町バザール2017」に参加されているそうですので、関東方面の皆さんもCandyの作品と出会える機会がありますよ!
街の景観を考えると、ストリートアートやグラフィティはただの落書きと思われて、広く一般の方にはなかなか受け入れてもらい難いところがあると聞きます。世界的には今やひとつのアート、表現方法として確立しつつあるのですが、日本はまだまだのようです。
このCandy Bird×Vi-codeの壁画がきっかけで、ストリートアートやグラフィティに興味を持ったり、面白いと思ってくださる人がひとりでも増えるといいなあと思います。それがまた、アーティストたちの活動の場が広がっていくことに繋がるんじゃないかと・・・期待しています!